制度通とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 制度通の意味・解説 

制度通

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/24 06:59 UTC 版)

制度通』(せいどつう)は、江戸時代中期の日本における歴史書で、古代中国の制度の沿革および、対応した日本の制度の関係を各項別に記述した書物である。

撰者は伊藤東涯1670年 - 1736年)、全13巻。

成立

成立は享保9年(1724年)であるが、子の伊藤善韶(東所)校訂本として、寛政9年(1797年)に公刊された。

なお、天理大学附属天理図書館には、古義堂旧蔵の『制度通刪』が蔵されている(『古義堂文庫目録』「上巻 東涯書誌略」)。この書を併せ検証することで、本書の編纂経過が明らかとなる。

内容

東涯は、各種の制度全般にわたり、中国の上代よりに至る制度の変遷を跡付け、それに対して、律令制国家時代の日本の制度の沿革を記し、更によりに至る中国の制度の沿革について述べている。

構成

  • 巻1 「天文・暦法」
    • 元年改元の事
    • 正朔三統の事
    • 日星躔度の事
    • 暦法の事
  • 巻2 「地理・都邑」
    • 州県郡国の事
    • 郡県大小等差の事
    • 内朝・外朝並びに朝会の事
    • 宮殿名称の事
    • 都邑坊城並びに皇城・宮城門号の事
  • 巻5 「官僚制度」
    • 服章の事
    • 印章の事
    • 俸禄の事
    • 符牌勘合の事
    • 僧尼度牒の事
  • 巻8 「財政・経済」
    • 古今戸口多寡の事
    • 墾田並びに税糧総数の事
    • 田賦並びに井田租庸調両税の事
  • 巻10 「財政・経済」
    • 銭貨の事
    • 尺度の事
    • 斗斛の事
    • 権衡の事
    • 端匹屯絇の事
    • 姓氏の事
    • 名字の事
  • 巻11 「文教」
    • 釈奠の事
    • 楽の事
    • 経籍の事
    • 学校の事
  • 巻12 「律令・兵制」
  • 巻13 「刑法」
    • 五刑の事
    • 十悪並びに本朝八虐の事
    • 八議並びに本朝六議の事
    • 議請減贖・官当・除免の事
    • 大赦・常赦・曲赦の事
    • 私度・越度・冒度の事
    • 保辜限の事
    • 才技長上の事
    • 土功並びに長功・中功・短功の事

刊行書籍




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「制度通」の関連用語

制度通のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



制度通のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの制度通 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS     

OSZAR »