北海道炭礦鉄道とは? わかりやすく解説

北海道炭礦鉄道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/30 06:29 UTC 版)

北海道炭礦鉄道株式会社
Hokkaido Colliery Railway
路線図
種類 株式会社
本社所在地 日本
北海道札幌区北5条西3丁目[1]
設立 1889年(明治22年)11月[1]
業種 鉄軌道業鉱業
代表者 取締役会長 高島嘉右衛門[1]
専務取締役 井上角五郎[1]
資本金 18,000,000円[1]
特記事項:上記データは1903年(明治36年)現在[1]
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北海道炭礦鉄道(ほっかいどうたんこうてつどう)は、かつて北海道内で鉄道路線を運営していた鉄道会社

官営幌内鉄道が開業した手宮小樽市) - 幌内三笠市)間の鉄道路線1889年(明治22年)に譲渡され、現在の北海道旅客鉄道(JR北海道)函館本線の一部などを建設、沿線の炭鉱から産出される石炭を積出港に運搬する役目を担った。1892年(明治25年)11月に全線開業[2]

1906年(明治39年)公布の鉄道国有法により、同年10月1日に鉄道路線は買収・国有化されたが、会社自体はその後も北海道炭礦汽船株式会社と改称して存続している。

事業

一 本社ハ石炭採掘販売コークスノ製造販売及船舶回漕業ヲ営ム
一 本社ハ夕張空知幌内幾春別神威ノ炭鉱ヲ有ス炭境有ス炭質は何レモ良好ニシテ三テ其ハ種類ニ應シテ汽車、汽船、工場、暖房等ノ燃料ニコークス瓦斯製法用ニ適ス
一 本社ハ追分ニコークス製造場ヲ有シ其製品佳良ナリ
一 本社ハ大小汽船七艘及艀船八十餘ヲ所有ス
一 本社ハ北海度ノ各要地ヲ連給スル鉄道二百餘哩ヲ有シ最モ親切ニ旅客貨物ヲ運送ス

北海道炭礦鉄道 明治36年の広告 [3]

歴史

北海道炭礦鉄道 明治36年の路線図 [3]

被買収路線

太線は当社線。中央の細線は北海道鉄道会社線。

下記の計207.5マイル(≒329.79キロメートル)が買収された。なお、砂川 - 空知太間は官設鉄道(1905年3月31日以前は北海道官設鉄道)が借受けていた。

  • 室蘭 - 岩見沢 - 手宮 133.6哩(≒214.53km):現在の函館本線および室蘭本線の一部、手宮線1985年廃止
  • 岩見沢 - 歌志内 30.8哩(≒45.73km):現在の函館本線の一部および歌志内線1988年廃止)
  • 砂川 - 空知太 3.0哩(≒4.83km):現在の函館本線の一部
  • 岩見沢 - 幾春別 11.2哩(≒18.19km):後の幌内線1987年廃止)
  • 幌内太 - 幌内 1.7哩(≒2.74km):後の幌内線(1987年廃止)
  • 追分 - 紅葉山 - 夕張 27.2哩(≒43.77km):現在の石勝線の一部(紅葉山 - 夕張は2019年廃止)

1哩(マイル)=1.609344km

車両

蒸気機関車

(番号は、国有化時のものを記す。)

客車

脚注

  1. ^ a b c d e f 『日本全国諸会社役員録. 明治36年』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  2. ^ 『日本国有鉄道百年写真史』日本国有鉄道、1972年、38頁。doi:10.11501/12119015 
  3. ^ a b 木下立安『帝国鉄道要鑑』(2版)鉄道時報局、1903年、151-152頁。doi:10.11501/805309 
  4. ^ 「鉄道布設及営業免許」『官報』1889年12月4日(国立国会図書館デジタル化資料)
  5. ^ 『官報』 1892年08月02日 鉄道庁彙報「鉄道運輸開業」(国立国会図書館デジタルコレクション)
  6. ^ 『官報』 1892年10月31日 鉄道庁彙報「鉄道運輸開業」(国立国会図書館デジタルコレクション)

関連項目


北海道炭礦鉄道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/25 15:22 UTC 版)

日本の鉄道史」の記事における「北海道炭礦鉄道」の解説

北海道炭礦鉄道は1889年営業不振であった官営幌内鉄道路線譲り受ける形で発足し、のちの函館本線室蘭本線石勝線などの一部該当する路線敷設する。おもに、沿線炭鉱から産出される石炭を積出港運搬する役目担った

※この「北海道炭礦鉄道」の解説は、「日本の鉄道史」の解説の一部です。
「北海道炭礦鉄道」を含む「日本の鉄道史」の記事については、「日本の鉄道史」の概要を参照ください。

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