岡本良知
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 09:38 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動岡本 良知(おかもと よしとも、1900年2月20日 - 1972年8月6日)は、日本の歴史学者。
経歴
富山県富山市出身。1922年東京外国語学校葡語学部拓殖科卒業[1]、日本産業協会書記として万博のためリオデジャネイロに着任する。1925年日葡協会理事、30-31年ヨーロッパに滞在し1933年東京高等拓殖学校教授となる。1938年宮崎高等農林学校講師、1942年法政大学高等師範部講師、1943年東洋堂常務取締役、1952年立正大学専任講師、1955年別府大学教授、1957年亜細亜大学教授、1965年上智大学兼任教授をそれぞれ務めた。1972年、亜細亜大学を定年により退任した[2]。
南蛮時代日欧交渉史、キリシタン史などが専門。1972年に没した。72歳没。
著書
- 『ポルトガルを訪ねる』日葡協会 1930
- 『長崎開港以前欧舶来往考』日東書院 1932
- 『十六世紀日欧交通史の研究』弘文荘 1936 六甲書房、1942 原書房、1974
- 『十六世紀世界地図上の日本』弘文荘 1938
- 『天正十四年大阪城謁見記』笠原書店 1942
- 『中世モルッカ諸島の香料』東洋堂 1944
- 『桃山時代のキリスト教文化』東洋堂 1948
- 『吉利支丹洋画史序説』昭森社 1953
- 『南蛮屏風考』昭森社 1955
- 『豊臣秀吉 南蛮人の記録による』中公新書 1963
- 『日本の美術 第19 南蛮美術』平凡社 1965
- 『十六世紀における日本地図の発達』八木書店 1973
- 『キリシタンの時代 その文化と貿易』高瀬弘一郎編 八木書店 1987
- 共著
- 『南蛮屏風』高見沢忠雄共著 鹿島研究所出版会 1970
翻訳
- ジョルダン・ア・デ・フレイタス『初期耶蘇教徒編述日本語学書研究』日葡協会 1929
- ルイス・フロイス『九州三侯遣欧使節行記』訳註 東洋堂 1942
- シリング『日本に於ける耶蘇会の学校制度』東洋堂 1943
- ルイス・フロイス『九州三侯遣欧使節行記 続編』アンリー・ベルナール、ジエ・ア・ア・ピント共編訳 東洋堂 1949
- ジェロニモ・デ・アンジェリス,ディオゴ・カルワーリュ共著 H.チースリク編『北方探検記 元和年間に於ける外国人の蝦夷報告書』吉川弘文館 1962
論文
参考文献
- 張祥義編「故岡本良知教授略歴・著作目録」『亜細亜大学教養部紀要』第7号、亜細亜大学、1972年、 41-52頁、 NAID 110004643819。
脚注
- 岡本良知のページへのリンク