永とは? わかりやすく解説

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えい【永】

読み方:えい

[音]エイ(漢) ヨウヤウ)(呉) [訓]ながい

学習漢字5年

[一]エイ時間長く続く。久しい。「永遠永久永劫(えいごう)・永続永年

[二]〈なが〉「永年日永

名のり]つね・とお・なが・ながし・のぶ・のり・はるか・ひさ・ひさし・ひら

難読永久(とこしえ)・永久(とこしなえ)・永久(とわ)・永劫(ようごう)


えい【永】

読み方:えい

永楽銭」の略。

江戸時代永楽銭通用禁止の後、伊勢以東幕府領において、便宜的に年貢物価などの計算基準として用いられ銭貨名目的な名称。


よう【永/影】

読み方:よう

〈永〉⇒えい

〈影〉⇒えい


なが【長/永】

読み方:なが

形容詞「ながい」の語幹から》

長いこと。長く続くこと。→長の

長点(ながてん)」の略。

長上下(なががみしも)」の略。

長掛(ながかけ)」の略。


読み方:エイei

江戸時代初期永楽銭の略称。


地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

読み方
えい
なが
ながい

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/27 01:07 UTC 版)

(えい)とは、日本における永楽通宝(永楽銭)の略称。もしくは、永楽通宝から派生した貨幣計算単位江戸時代には1の1000分の1を意味していた。

概要

古代より日本では稲でなどの税を納付する場合には穎稲の形で納める規定があり、中世に入って穎稲に代わって貨幣で納税を行う代銭納が登場すると、穎稲の代わりに納付する貨幣のことを穎銭もしくは単に「」と称した。また、これとは別に室町時代以後、から永楽通宝が日本に流入すると、東国を中心に永楽通宝が広く用いられ、この地域では代銭納を含めた貨幣による納税の場においても永楽通宝をもって徴収する例が多かった。このため、永楽通宝を単に「永」と称する慣行が発生した。後に同じ“エイ”と読む「穎」と「永」が混用され、穎銭の意味でも「永」と呼ばれるようになった。

徳川氏関東地方移封後、同地方の畑作地帯における年貢賦課額については石高制導入が困難であったことから、従来の永高によって表示を行った。江戸幕府成立後の慶長13年(1608年)は、永楽通宝の流通を禁止するとともに永楽通宝1貫文(1000枚)=鐚銭4貫文=金1両の換算規定が設けられた。永楽通宝は寛永通宝の発行後にはほとんど流通することはなくなったが、永高による年貢賦課額の表示は継続されたために、「永」も1両の1000分の1を示す計算単位として引き続き用いられ、永高で示された年貢額を現行の金貨銅銭などをもって納税していた。そのため「永」は金貨単位の「朱」未満の端数の計算にも用いられた。幕府の発行した1朱未満の金貨単位の金属貨幣は存在しないが、藩札では1朱未満の金貨単位の金額が「永銭~文」の形で表示された例がある(地方貨幣の金属貨幣では、「永銭~文」の形ではないが、1朱未満の金貨単位の金額としては「琉球通宝半朱」の例がある)。

参考文献

関連項目


出典:『Wiktionary』 (2021/08/11 23:39 UTC 版)

発音(?)

名詞

  1. (エイ) 室町時代中国より輸入され、江戸初期まで盛んに流通したが、1608年禁止された永楽通宝永楽銭)の略称
  2. (なが) または付いて複合語つくりながいことの意味表す
  3. (なが) 時間的に長く続くことを表す
  4. (なが) 気持ちなどがのどかのんびりしているさまを表す

熟語


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