音響学とは? わかりやすく解説

おんきょう‐がく〔オンキヤウ‐〕【音響学】

読み方:おんきょうがく

音波超音波発生伝播(でんぱ)・検出などの理論応用研究する物理学部門電気音響学・建築音響学・音響生理学など。


音響学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/20 16:51 UTC 版)

音響学(おんきょうがく、: acoustics)とは、の発生、音の伝播、聴覚器官による音響感覚音楽騒音等々、音に関するあらゆる現象を扱う学問であり[1]、その領域は物理学工学心理学生理学など多くの分野に渡る[1]

分野

音響学は扱う範囲が広いため、分野により以下のような分類をする。

音響生理

人間の生理的感覚(聴覚)に直結した物理現象であるため、医学的、人体構造学的に研究が行われた。その範囲を音響生理という。この分野は音に関して、医学的、生理学的分野が含まれる。詳細については聴覚を参照。

音響心理

は人間の心理的感覚に直結した物理現象であるため、心理学的、統計学的に研究が行われた。その範囲を音響心理学という。この分野は音に関して、心理学的分野が含まれる。

音響工学

音を研究する際、測定基準や測定環境などの標準化を目的として研究された分野で、音響学との大きな相違はないが音響生理はこの分野に含まれず。音響心理についても、測定に主観的、心理的要素が含まれないよう研究された。そういった意味では音響学と違う意味合いをもっている。建築音響工学もこれに含まれる。また、初期の機械的な録音再生技術(蓄音機)もこの分野の一端である。

電気音響工学

音響工学の中でも特に、電気に関連した分野を扱い、研究された分野を電気音響工学という。変換理論、録音再生機器などはこの分野に含まれる。

歴史

起源をたどれば、音響学は古くは、(古代中国十二律や古代ギリシアのピタゴラス音律などに見られるような)音律のつくりかた、に起源をもっている。近代科学的な理論や測定としてはガリレオ・ガリレイメルセンヌらが端緒をつけた人物として挙げられるのが一般的である。

古代

ピタゴラスは、振動する弦の長さと音の関係を調べ、音が協和するときには、弦の長さが整数倍になることを発見した。これをピタゴラス音階という。

ルネサンス以降

  • ガリレイ親子。ガリレオの父ヴィンチェンツォ・ガリレイ(1520年-1591年)は音楽家で音響の研究に数的・数学的な手法を用いた。その息子のガリレオ・ガリレイも父の手法を受け継ぎ、音の高さや弦の振動周波数などについて定量的な研究を行った(息子のほうはこうした数的手法を物体の運動にまで適用し「近代科学の父」と称されるようになった)。
  • ボイルは、音を伝わらせる媒体としての空気の存在を実証した。
  • メルセンヌは、音のスピードが強弱に依存しないこと、エコーを使って音のスピードの測定を行った。

近代

脚注

  1. ^ a b ブリタニカ百科事典「音響学」

参考文献

関連項目

外部リンク


音響学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 07:32 UTC 版)

畳み込み」の記事における「音響学」の解説

エコーは元の音波と、音を反射するさまざまな物体に因る特性インパルス応答)との畳み込み記述されるカラオケシンセサイザー搭載されているエコー機能は、この畳み込み効果電気回路もしくはコンピュータシミュレートすることで実現している。

※この「音響学」の解説は、「畳み込み」の解説の一部です。
「音響学」を含む「畳み込み」の記事については、「畳み込み」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「音響学」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「音響学」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



音響学と同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「音響学」の関連用語

音響学のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



音響学のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの音響学 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの畳み込み (改訂履歴)、ファゴット (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS     

OSZAR »